今回この旅を決めた理由ー
ひとつは家族とともに「日本の世界遺産」をみることにより、それらが世界から「評価されている理由」や「価値」を子供たちに感じてもらいたいという理由。またそれらを見た家族それぞれの感じ方の違いを共有したいということです。
ふたつめは「47都道府県を周りきる」ことによりやりきったという自信をもってもらい、ひとつのことを成し遂げたという「自己信頼」を持ってもらいたい。夢や目標を達成する能力は「自分はやれば出来るんだ」という自分自身を信じる能力が大切だと考えているからです。
最後にそれらを家族で共有することで家族の絆を深めること。一周するという目的を共有し共に協力し合うことを通じて家族のありがたさを感じ、楽しみながら家族にとって「かけがえのない財産」にしたいです。
インターネットや共通のツールにより世界中で多くのことが均質化されてきています。逆に生き方や価値観 においては昔に比べ、多様化が進み様々な生き方が認められるようになってきました。
多様な生き方が認め られるということは、今後は親や学校、社会の価値観ではなく自分の「価値観を定め」自分で「決める」能力が求められます。
昔は現代と比べ結婚、居住地、仕事など、自ら決める裁量が少なかった為に「悩む」 「迷う」ことがなかったですが、今後は「迷わない」「悩まない」「なにがやりたいかわからない」に陥らないためにも「自分の価値観」と自分と社会における「価値(役割)」を考え方の中心にすえる必要があります。
自分の【価値観】を定め、その為に自らが【意思決定】することが多様な社会を生きていく上で必要なスキルになります。何がしたいのか?何が好きなのか?逆に何が嫌いなのか?が分からない人は何も決めることが出来ません。
親や社会、世間の価値観や評価に惑わされず自ら意思決定する力を磨いていかなければなりませんね。
ないものに目を向けるとネガティブな気持ちになり、妬みや不満の多い人生になってしまいます。そうではなく「今何を持っているのか」それは「どのようにすれば」「どこでやれば」「だれとやれば」その考え方が大事です。
例えば江戸時代の刀鍛冶は現代では包丁などの刃物を。かつてフィルムメーカーとしてトップを走っていた富士フィルムはフィルムの主成分であるコラーゲンの研究成果を活かし化粧品を。今あるものをどう活かせばいいのか?この考え方を持っていれば時代が変わっても絶えず変化に対応し社会に価値を提供し続けることが出来ます。
このことは個人においても同じで「どこどこの会社の部長」ではなく「なぜ部長になれたのか」「どうやってなったのか」「部長として社内や社外でどんな役割を担ってきたのか」その価値をわかることが大事です。
そうなった理由、なぜ選ばれているのか?なぜ選ばれていたのか?その理由を知る正確な現状把握こそが次の【価値変換】において大切になります。
今あるものがなぜ選ばれているのか?そこをポジティブに考えることが最初の一歩です。